Lost Soul

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人生という荒波に難破した君に
僕はこの詞を贈る
嵐を少しでも退かせるように
僕はこの詞を綴る

この詞が向かい風にさえならなければ
僕は幾らでも綴る
この詞の吹く方に君が進むなら
僕は幾らでも綴る
この詞が不安を少しでも消せるなら
僕は幾らでも綴る
この詞に少しでも意味があるなら
僕は幾らでも綴る
この詞で君が喜ぶのなら
僕は幾らでも綴る

この想いを風に乗せて
僕は只管に綴るよ
きっとこれからも

嵐が取り払われれば
そこには一面の青空が広がる
君にとっての日向が待っている

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生きるのが嫌になった
幸せというモノの存在を疑った
でも僕は幸せなんだろう
きっと気付けていないだけ
きっとずっと真の幸せには気付けない
きっとそっといつもそれに触れている
ただ僕らが鈍感過ぎるだけ

この細い命が続いている理由
それは君がいるからなんだろうね
幸せの断片を見つけたよ
二人そっと手を繋ごう
鋏を握ったりしないように
命の紐を切らないように
絶対に離したりしないから・・・

学校が嫌になったって
あいつが嫌になったって
君はいつも笑っているから
愚痴の一つも零せないや
だからもう面倒になって僕も笑う
それだけで僕はまた明日を歩けるんだ
歩く理由なんて他愛も無い

この細い命を繋ぎ止めてくれる人へ
感謝したいけどするもんじゃない
きっと当たり前のことなんだよね
知らないうちに契約していて
知らないうちに感謝してる

ありがとう
改めて君に云うこともないかな

ありがとう
これって今さら過ぎるのかな

ありがとう
でも云わないと申し訳ないんだ

ありがとう
その笑顔のおかげで笑えるんだ

ありがとう
この先ずっとそばに居る君へ

• ：詩
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歩いて来た道を振り返る
過去の後悔の念に心は沈む
過去はもう過ぎ去った
どう足掻こうが変わらない
それなのにいつまでも認めない
そうして勝手に未来を膨らます
「さぁ前へ進もう　
明るい未来が待っている」
くだらないポジティブ思考

過去の過ちが何だ
未来に希望を託してどうする
今を還元できるのかい？
過去や未来には還られないのさ

前後にばかり振り回されて
遠心力で血は乾ききった
生きた心地もしないまま人は今を這う
時なんていう曖昧なもんにしてやられる
流されるだけはもう懲り懲りだろう

今この瞬間を楽しめば良い
今この瞬間に杯を交わせば良い
先のことなんて追々考えれば良いのさ
未来は後からついて来るんだから

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ちょっと御腹が空いてきたな
君、何か作ってくれたまえ
ちょっとしたもので良いんだ
君の心臓でも十分だよ
この空腹に一度放り込めば
きっと胃袋は歓喜に踊り狂うだろう
そうして少し待ってから訪れる
パーティーの招待客によって
いよいよ胃袋は幸腹で破裂するのさ

おお、これはすまない
立派な心臓じゃないか
少しばかり大きいかな
いやこんなものだろうか
ありがたく頂くよ
君から受け取ったこの愛情を
今後ともこれで頼む
オードブルは心臓で

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悲しみに涙を浮かべる
夜空の星が急降下
流れ星は海に沈んだ
水面に光が灯る
一瞬で消える光
そして涙が空に灯る

喜びと悲しみの比率
悲しみが上回る
途方に暮れた人々
涙を浮かべ新たな大地を求め行く
たどり着いた未開の地
そこで待っていたのは貴女の優しさだった
このままで良い
開拓する必要も無い
貴女は貴女のままで
ずっと私の居場所であって欲しい

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満員電車に乗っていく
肩をぶつけ合って生き急ぐ
周り全てが知らない顔
まるで敵に包囲されているようだ
でもそれは皆が思うこと

誰も信用できないって君は言う
でも信用できていなかったら君は居ない
微かでも信用できているからこそ
君は人に背を向けられるのさ

列になって街を歩く
狭まった空を見上げて何を思う？
本当はもっと広い空
少し解り難くなっている
君の心も同じこと

心が狭いって君は言われる
でも本当は誰よりも広いのさ
周りのあらゆる環境がそうさせた
君の心はビルの谷から見える空

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めんどくせぇ　やっかいだ
こんな奴初めてだよ
飽きれるくらいイカレてやがる
関わりたくない、でもこっちへ来る
でもそんな奴を相手にするってのも
結構乙なもんさ　ワクワクするね

異端児がこっちへ向かってくる
どうあしらえば良いか
今からワクワクするね
いきなりパンチを食らわせるか
それとも上手く回避するか
そうさ、俺が人生さ

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一歩一歩進むのにも緊張さ
君を傷つけまいとタブーを避けて歩く
踏んじまったあかつきには大爆発さ
それは君を傷つけるだけでなく
自分自身を吹き飛ばしちまう
本当はそれが怖いだけなんだ
本当は自分が傷つくのが怖いのさ

誰も地雷の撤去依頼を引き受けない
君に埋め込まれた地雷
誰も取り除いてくれない
僕に取り除けたら良いのに
そんな勇気も持ち合わしていない
ただそっとしておくことしかできない

立ち入り禁止の看板が設置され
誰も近づかなくなった
踏み込んじゃいけない
でも僕は入り込み
たまに地雷を踏んじまって
なんだか本当に性質が悪いよ

なんてったって僕が何度踏んでも
僕は痛いだけで死にはしないから
もうむやみに入り込んだりはしないよ
撤去する術を身に着けるまでは

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色んな感情でびしょ濡れになった

そんな簡単に乾きはしないのさ

ベランダに出て干したって乾かない

ここのところ雨続き

太陽はどこへ行ったんだい

ちょっとずつ乾きだした

感情が気化して空へと帰る

ドライになった僕を君は許してくれるのかい

行方知らずだった太陽

ようやく帰ってきたね、お帰り

でももう乾いたんだ

君には僕を照らす程度の役目しか無いんだよ

残念だけど、さようなら

君よりもよっぽど雨雲の方が風流だよ

乾き切った思い

感情は気化して空で踊る

ドライになった僕は君の目にどう映る

気化していく

僕が空へ

帰化していく

僕が君へ

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感情の崩れる音を聞いた

瓦礫の下に少女が埋もれた

そっと手を差し伸べる

「パシン」

何も言わず振り払われた

怒り狂って蹴り飛ばす

また崩れる音

少女は完全に埋まってしまった

残ったのは瓦礫

そしてその傍でたたずむ僕だけ

世界は閉ざされた

天から降り注ぐ血の雨

ずぶ濡れになって初めて気付いた

生命の儚さに

＊空っぽのオモチャ箱をひっくり返す＊

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