:2024:05/21/07:17 ++ [PR]
:2007:01/18/01:08 ++ 電話
【ショートショート】 No,1
≪電話≫
ふいの電話のベルに飛び起きる僕。
今日は休日、なぜだかはわからないがあまりに眠かったので昼寝をしていたのだ。
電話に出てみると見知らぬ男の声だった。
「寝てたのか?」
(いや、誰だよお前・・・)
「すみません、どちら様ですか?」
「未来の君だよ。」
「いたずら電話は止めてください。切りますよ。」
「ちょ、ちょっと待て、信用したくない気持ちはわかる。でも本当なんだ!」
男は異常なまでに真剣に訴えてきた。
未来の自分なんて信じられるわけが無いじゃないか。
しかし僕は面白かったので真面目に聞いてみることにした。
「わかりました、信じましょう。一体どうしたのですか?」
その僕の言葉に男は安心したらしく
「おう、ありがとう。3時17分34秒に君は強盗に襲われる。だから気をつ・・・」
期待とは裏腹につまらない話だったのに腹を立てて僕は電話を切った。
(もっとマシな嘘をつけないのか・・・?今が3時18分。何も無いじゃないか。もう一眠りするかな。)
まるで悪い夢でも見たかのようにまた眠りについた。
ふいの爆発音に目を覚ます。
目の前に銃を構えた男が立っていた。
時計を見ると3時17分。
僕は今まで見ていたのが『悪い夢』だったことに気が付いた。
PR
→人気blogランキングに投票←
◇BBS◇はこちら
◇チャットルーム◇はこちら
- +TRACKBACK URL+